僕とWINOの黄金時代 – 「Sullen Days」から「Go Straight Song!」まで
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僕とWINOの黄金時代 – 「Sullen Days」から「Go Straight Song!」まで
前回【僕とWINOの黄金時代 – 「ain’t gonna lose」から「THE ACTION」まで】からの続き。2000年4月は高校3年生になり、さらに様々な音楽を聞くようになっていった。ロック中心ではあったものの、最新の洋楽・邦楽から、オールディーズまで、時間が足りないほど漁っていた気がする。
特に覚えているのがサマーソニックである。2000年に第1回目が行われたのだが、東京から関西のサマソニ(大阪WTCオープンエアスタジアム)に参加した。今考えるとものすごく豪華なラインナップで初日はTAHITI 80、AT THE DRIVE IN、SNUG、くるり、MANSUN、WEEZER、THE BLUETONES、TEENAGE FANCLUBとかを見たかなあ。ティーンエイジ・ファンクラブが大好きな「About You」をやってくれて最高だった記憶。スナッグ、アット・ザ・ドライブインもめちゃめちゃ好きだったのでサマソニの満足度は異常なほど高かった。
2日目はMUSE、REEF、SIGUR ROS、COLDPLAY、ARRESTED DEVELOPMENT、NUMBER GIRL、スーパーカー、GRANDADDY、JAMES BROWN、THE JON SPENCER BLUES EXPLOSIONなどを見た。コールドプレイ、シガー・ロスなんて観客が300人くらいしかいなかった気がする。MUSEは2000年3月に渋谷で開催された初来日ショーケースライブにも行った。圧倒的な迫力と美意識の高いライブだったし、人気が急激に上がっていった記憶がある。
あとはカナダのパワーポップバンドSLOANの渋谷クラブクアトロ(1999年12月)、クーラ・シェイカーのZEPP TOKYO(1999年6月)も行ったなあ。
と、こういった感じで次々と新しいバンドが出てきたり、来日公演が次々とあって、WINOから徐々に離れていった時期だった。
6rdシングル「Sullen Days」
2000年8月23日リリース。このCDも購入せず。ただ、SNOOZERは読んでいたし、TVやラジオなどからWINOの情報は得ていたと思う。『雨に撃たえば…! disc2』がヒットした七尾旅人さんのことは知っていたし、2000年3月8日にリリースした「ナイト・オブ・ザ・ヘディング・ヘッド」はフェイバリットシングルだったので、WINOの曲に参加してくれたことは嬉しかった。そして結構自然な流れのように思えた。WINOは古明地洋哉さんとの付き合いもあったが、氏とのバンド編成でのコラボ曲も聴いてみたかったな。
曲の解説だが、WINO節の効いたしっとりじっくり聴かせる曲になっている。いわゆる”泣きのメロディ”系なので”いい歌”なのだが、サウンド面などでも特に新しいことや驚きがなかったというのも事実でマンネリ感もあったように思う。M1「Sullen Days」の他に「Songs of Shadow」「Talk to me」を収録。
7thシングル「太陽は夜も輝く」
2000年12月27日リリース。フジテレビ系アニメ『HUNTER×HUNTER』2期オープニングテーマ(第49話 – 第62話)ということもあって、WINO最大のヒット曲となったようだ。私はこのCDも発売時に購入せず、ずいぶんあとになって中古店で買った。そのため、ヒットしたことも記憶になく、WINOから離れていた時期だなと思う。
『HUNTER×HUNTER』からWINOを知った方は多いと思うし、当時小学生だったり中有学生だった方はライブに行く機会にも恵まれなかったはず。2025年12月28日にこの曲を生で初めて聞いた方もいただろう。最高の瞬間だっただろうなあ。
私はヨークシンシティ編(幻影旅団編)は旧アニメの方が圧倒的に好み。ダークな雰囲気、音楽も素晴らしい。この曲にも闇の中に太陽の光が差し込んでくる「希望」のようなものが感じられるし、アニメのオープニングテーマ曲として、成功していると思う。クラピカがゴンとキルアなどの仲間に救われていく感じが曲とリンクしている。アニメファンの間では幻影旅団のウボォーギンへの鎮魂歌とも捉えられているのかな。なお、アニメ用に書き下ろされた曲なのかは分からない。
M1「太陽は夜も輝く」のほかに、M2「Rainbow」、M3「a new world」を収録。
8thシングル「New Dawn F」
2001年4月21日リリース。2001年3月に高校を卒業。浪人生となり、志望校合格を目指すこととなった。その志望校とは明治学院大学である。WINOのメンバーがこの大学出身ということを1999年くらいに知ったのと、ミッシェル・ガン・エレファント、フィッシュマンズなど、好きなミュージシャンの出身校でもあった。それは志望動機のひとつで(結構重要な理由ではあったけど)、通いやすい距離にあったし、文系が多く、やりたいことも見つかる気がしていたからだ。ライブは行きにくくなったし、新譜も買う機会がぐっと減っていった。これは仕方のないことだった。
そのためこのマキシシングルも購入せず。曲調は新しい感じがある。淡々としたリズムライン、ギターの音もかなり抑えている印象。ベースが曲を引っ張っていくのも面白い。M1「New Dawn F」のほかにM2「Lost Communication」、M3「Little Saviour」、M4「Inhaler -Live-」を収録。
3rdアルバム『DIRGE No.9』
2001年5月23日リリース。シングルを購入することは辞めてしまったが、このアルバムは発売日付近に購入した。リードシングル「New Dawn F」で曲調や何かが変わったなと感じたのだ。これまでの「陽」から「陰」へと移行していったのかと思った。内相的であり、負の部分をはっきりと表現しているというか。
インタビューではイアン・カーティスやジョイ・ディヴィジョン、ニュー・オーダーなどが引き合いに出されていたし、吉村さんはこの2つのバンドにも影響を受けていたことを公言しているので、自然な流れだったかと思うのだが、おそらく多くのファンは戸惑ったはず。ブリットポップ、UKロックといったカテゴリーから脱却していったアルバムであるが、これまでのリスナーには受け入れられなかったのではないかと思う。
私はむしろ好意的に受け取っていて、前作よりも好きだった。ジョイ・ディヴィジョン、ニュー・オーダーは好きだったし、ポスト・パンク/ニュー・ウェーブやノー・ウェイヴ系のバンドもよく聞いていたので、面白い作品になったなと感じていた。
アルバム名の「No.9」はファッションブランドのNUMBER (N)INE、ビートルズの曲名「Revolution 9」からインスパイアされているのではと思う。
Resolution
これまでのUK色を感じないパンキッシュな1曲で最高に格好いい。WINO風ポスト・パンク、ニューウェーブで、ダークさがあり、新境地と言ってもいいだろう。弦を弾くような力強いベースラインが印象的だ。
Mad Silence
「Resolution」と同じくポスト・パンクっぽい曲。歌のメロディーラインの低い曲が多くなってきたような気がするんだよな。低音のメロディーって歌うのが難しいと思うのだが、吉村さんはこのアルバムで低音ボイスをマスターした感がある。起伏もあって色っぽさも感じられて、ヴォーカルとして新たな扉を開いたというか、開花したなと。
Hurt
儚くたゆたうような質感の曲。こちらもダークなテイストがある。これまでにない楽曲で不思議な感じがある。このアルバムって4ADからリリースされてもいいんじゃなかって思う。
Butterfly
7分半くらいの曲で、サイケデリック調。インストゥルメンタルっぽい作りになっている。
Empty Soul
ピアノの印象的な入りから吉村さんが英歌詞で歌い上げる曲。歌唱力による美しさもあるけれどポップなメロディでそれを引き立てる抑えた感じのバンドサウンドになっている。
Imagine, still
穏やかな感じから王道のサビへと変わる曲。このアルバムでは陽を感じられる曲の代表かな。「この空には雲ひとつない。今も通り過ぎたまま」というところのメロディが良い。
My Life
この曲はシングルカットしてもよかったかな。「New Dawn F」に近い曲調で、ニューウェーブっぽさがある。
Dirge No.9
アルバムラストの曲で弾き語り。子守唄のような優しい曲である。
総評としては大合唱系の曲は減り、UKロックから脱却していったアルバムであった。前述したとおり、ポスト・パンク、ニュー・ウェーブに寄っていき、ダークな印象を受ける。コクトー・ツインズ、レッド・ハウス・ペインターズなどがリリースしてた4ADからアルバムが出たとしてもおかしくないというか。じっくり聞いてみるといろいろな発見があると思う。当時あまり聞かなかったファンの人たちはアルバムを引っ張り出してほしいし、インディーロックが好きな人にもおすすめです。
リリースツアーには行った記憶があって、都内のあまり大きな会場ではなかったような。ライブ+DJみたいな感じだったかなあ。アルバムのロゴが入ったTシャツは購入している。
また、浪人生だったが、サマーソニック01 TOKYOに行った。初日はKING ADORA、SOULWAX、RUSSELL SIMINS、JET BLACK CRAYON、INCUBUS、CIBO MATTO、PRIMAL SCREAM、MATTHEW SWEET、BECKなど。特にマシュー・スウィートの大ファンだったので、タワーレコードのインストアライブも参加した記憶。
2日目は…And You Will Know Us by the Trail of Dead、MY VITRIOL、ELBOW、OCEAN COLOUR SCENE、MERCURY REV、SLIPKNOT、MARILYN MANSONとかを見た。
当時はロックンロールリバイバルブーム直前でストロークスのキャンセルは非常に残念だった。オーシャン・カラー・シーンは予想を超えてスカッとしたライブで素晴らしかった。スリップノットは「お前ら全員座れ」みたいな号令があって、「飛べ!」とヴォーカルが叫ぶと、かがんだ状態から一斉にジャンプするのだが、「飛べ!」のときにかがんだままだったので、あの時はマジで危なかった。あと、スリップノットが盛り上がりすぎてトリのマリリン・マンソンのときに会場がややスカスカになっていたのはかわいそうだった。そんなことを思い出した。
夏以降は受験勉強に集中するため、音楽・ライブから遠ざかっていった。
9thシングル「Go Straight Song!」
2001年12月19日リリース。このCDも購入していないし、発売時にラジオなどでも聞いておらず、初めて耳にしたのはアルバムのときだった。M2「No Enemies」、M3「Come Together Now」を収録。この曲のレビューは『EVERLAST』で書こうと思う。
【僕とWINOの黄金時代 – 「Not Alone」から『EVERLAST』まで】に続く…。