僕とWINOの黄金時代 – メジャーデビューから『Useless Music』まで
2025/12/24
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WINO Devil’s own
【WINO LIVE “afterwords” 12/28/2025】を見に行くので、ちょうどいい機会かと感じていたので、当時を振り返ってみたいと思う。あくまでも自分の視点だし、はっきりと覚えていないこともあるので、間違いが分かった時点で修正していきたいと思う。その点についてはご了承頂きたい。
WINOを知ったきっかけは確かタワーレコードのフリーペーパー『bounce』か『TOWER』だったかと思う。bounceは中学1年の終わりから読み始め、最新の音楽情報はもちろん、過去の名盤まで網羅しているので大変お世話になっていた。1998年は高校1年だったがメジャーデビューシングル『Devil’s own[mix NO.4]』の発売直前に誌面に掲載されていて、WINOのメンバーが「ストーン・ローゼズに影響を受けている。『Second Coming』が好きだ」みたいなことをインタビューで語っていた気がする。中学3年生のときにローゼズの『Second Coming』をひたすら聴いていたので、早くシングルを聴いてみたいと思った。
ツインギターというのもカッコいいなと感じていた。私は友達とコピーバンドを組んでいて、ギターを弾いていたということ、さらにはギブソンのレスポールを持っていた(と言ってもスタンダードではなく下位モデルのスペシャルだったが今でも大切にしている)。
アロハ・プロダクションズ所属というのも身近に感じた。中学2年からホフディランのファンになり、ファンクラブに入るほどだった。ラジオリスナーとして投稿して何回か読んでもらった記憶もある。ホフもアロハだったので嬉しかったのだ。
デビューマキシシングル『Devil’s own[mix NO.4]』
1998年9月23日リリース。おそらく当日にタワレコで購入したと思う。この3曲入りマキシシングルは素晴らしい快作だ。「Devil’s own[mix NO.4]」「New Song」「WATERMARK – Ver.3」を収録。
Devil’s own[mix NO.4]
初めて聴いたときは本当に驚いた。圧倒的なグルーヴ感があって、こんなサウンドを日本のバンドも表現できるんだ!と。当時を思い返すとクーラ・シェイカーの「Hey Dude(1996)」に近いものを感じた。ベースのうねり、リズムに正確だが跳ねるようなドラミング、印象的なリフとワウが交錯するギターサウンド、そしてソウルフルでグルーヴィーでいて自信に満ちている唄。これがWINOだ!と訴えかけてくるような1曲。今でも代表曲だと思う。購入後はひたすら聞きまくっていたことを覚えている。ライブではフロアの観客を煽ってくる吉村さんを思い出した。もっと盛り上がれ!みたいな。
New Song
「Devil’s own」に負けない1曲だと思う。ギターポップソングとして完成されているというか、なぜシングルカットされなかったのか、アルバムに収録されなかったのか。ベストアルバムに入らなかったのか。本当に不思議なくらいだ。後半にベン・フォールズ・ファイヴっぽいジャジーで鍵盤を叩きつけるかのようなピアノが入っているのだが、これが大好きで。WINOってピアノやキーボード入りの曲はいくつかあるのだが、New Songが一番好きだった。
WATERMARK – Ver.3
ストリングスも入っているUKロックテイストな曲。たゆたうような質感、そして空間が広がっていくような感覚もある。こちらもクオリティーが高く、今聞いても色あせない。吉村さんは日本語と英語が入り混じった歌詞を書くが、違和感なく唄っているのがすごいところかと思う。
オムニバス『return of Guitar Lightnin’ Horror Smilin’』
WINOを知って『Devil’s own[mix NO.4]』リリース以降にタワーレコードで買ったのだと思う。ズボンズ、ペンギンノイズ、Lucy Van Pelt(Advantage Lucy)など知っているミュージシャンも多く参加していたのも買うきっかけとなった。
THE ESCAPE
吉村さんの唄を追いかけるような、(おそらく)外川さんのコーラスが良い。UKロックやブリットポップというよりかはギターポップ、パワーポップっぽい曲。シンプルでストレート。演奏や録音も荒削りでチープ感があるのだけれども、初々しくて青臭くて初期衝動を感じる。それがとても好きでかなり聴き込んだ。このアルバムにしか収録されていない曲。
GOING OUT
『THE BEST OF WINO – Volume 1』にも収録されている。「THE ESCAPE」同様、ギタポ、パワポな曲でギターのコード進行もコピーしやすい。この2曲は『『EVERLAST』』に収録されていても違和感が無いと思う。ということは『EVERLAST』ってホントに原点回帰のアルバムだったのではないかなとも。最初と最後は繋がっているんだなと勝手に解釈している。この2曲はリピートしまくって聴いていた。『return of Guitar Lightnin’ Horror Smilin’』はWINOファン必聴。
2ndシングル『LOADED』
1998年12月19日発売。リリース日にタワレコで買ったと思う。5人が映るセピアカラーのジャケットも印象的。「LOADED」「RIDE ON」「THUNDER」を収録。
LOADED
都内在住だったがTVK(テレビ神奈川)が映ったので、MVもしっかりチェックできた。当時のTVKは音楽番組が多く、WINOのライブなども数曲流れたりしていた記憶がある。このLOADEDはMTV JAPANのBUZZ CLIPに選ばれたということもあって、WINOの名は広く知られることになった。と同時にUKロック直球な曲だったため、賛否の声もあった。「なんだOASISか」みたいな感想が多く、それを残念に感じた。私はどちらかというとThe Verve『Urban Hymns』、The Stone Roses『Second Coming』に近いなと感じていたので、和製OASISと呼ばれるのは損しているなと思っていた。それは今も変わらないかな。壮大さのあるメロディーラインでライブでは観客も大合唱。約6分弱の楽曲だが飽きのこないつくりになっているところが良い。そんなこともあってLOADEDは良くも悪くもWINOを代表する1曲となったように感じる。
RIDE ON
M2として収録された「RIDE ON」だが、私はLOADEDよりも好きかもしれない。疾走感あるギターリフで幕開け、リズムギターが乗っかって、なだれ込むようにドラムが入ってくるイントロ最高。そしてロックなんだけどポップさを兼ね備えている。聴いていて心地よい感覚がある。最高にいい曲だと思うし、私がプロデューサーならベストアルバムにも入れるし、シングルカットもしたいなあ。高校2年のときにコピバンでライブ録音したものを【WINOのラジオ黄金時代】に送って、少し流してもらったことがある。大切な思い出になっています。
THUNDER
ノスタルジックで牧歌的というか。ヴォーカル、アコースティックギター、エレクトリックギター、リズムという非常にシンプルな構成。ボトルネック奏法がよいアクセントになっていて、ちょっとカントリーっぽさもある。私としては隠れた名曲という位置づけ。ランダムで再生されたら最後まで聴いている。
1stアルバム『Useless Music』
1998年12月の暮れにLOADEDをリリースしWINOは知名度を上げていき、音楽誌などでもよく見るようになった。期待高まる中、年が明けて1999年2月24日、1stアルバム『Useless Music』をリリース。こちらもタワレコで予約し、当日に入手したかと思う。白いスリーブに映るマーシャルアンプ3台。これが最高にカッコよくて、このアルバムは今でも大事にしている。ピックを持ち上げている2匹のライオンのロゴも勇ましく、デザインも好きだった。全曲レビューは時間がかかるということもあり、ピックアップして書いてみる。
Devil’s own
M1として最高の幕開け。アルバムバージョンはイントロまでにリヴァーヴのような効果音と浮遊感のあるギターソロのような音が入っている。ライブではSEのあとにDevil’s ownが1曲目として演奏されていたかなあ。その日はフロアぶち上がり確定。
Inhaler
M1からの怒涛のような流れで続くのがM2「Inhaler」。リズムギターのディレイループが爽快に鳴り響き、圧倒的な空間と重厚感を演出。サイケデリックな終わり方も面白い。リードギター、ベース、ドラム、ボーカルも疾走感があってbpmも速くて170くらいかな。ライブではアンコールのラストでよく演奏していた(気がする)。VISAのCMにも選ばれていて、確か見た気がする(都内在住時)。
WILD FLOWER
LOADEDと並ぶであろう壮大な楽曲で、なぜシングルカットしなかったのか。そのくらい、バンドを代表する曲がM3「WILD FLOWER」。ストリングスも入っているのだが、ライブもバイオリンなどの弦楽器隊を含めて演奏してほしかったなあ。なかなか難しいと思うが…。ギターソロのパートがとても好きで耳コピした記憶あり。ファンの中では最もフェイバリットに挙がる曲のひとつかなと思われる。
White Room
私の最も好きな曲。圧倒的に好み。まず、タイトルを見たときにCreamの「White Room」からインスパイアされているのかなと思い、興奮した(当時高校生1年生の勝手な解釈である)。中学生1年の終わり頃に叔父さんからエリック・クラプトンのベストアルバムみたいなものを借りて、よく聴いていたのだが、その中でも「White Room」が好きだったから。WINOのこの曲との共通項はワウギターかな。
出だしのアルペジオはヒンヤリとした空気感があり、グルーヴィーなベースライン、そして久永さんのブルースロックっぽいギターが最高。ギターはジャガーだったかな。ソリッドなカッティングソロってホワイトルームだけのような気がする。そして外川さんのギターソロがあるのも貴重。これぞツインギターの醍醐味という感じ。
これもシングルカットしてよかったのでは? 8inchとかのレコードで出してほしい。
She
ロックのお手本というか、タイトなリズムに象徴されるシャッフルビートソング。ワイノってUKロックやサイケデリックはもちろん、R&Bやブルースも色んなところで反映されていて飽きのこない作りがあるんだよな。この曲でUKバンドで近いといえばREEFっぽいかなあとも。
Call the SUN
リズムマシンとかの打ち込みドラム、シンセサイザーなどによるスペーシーでサイケデリックな雰囲気が特徴。やはりフロア直撃型サウンドが持ち味のワイノだけに、当時のテクノ系ミュージシャンからの影響も色濃い。ケミカル・ブラザーズ、アンダーワールド、プライマル・スクリームなどなど。国内DJとの交流もあったし、その後の作品にも打ち込み系は存在する。
Unfinished Vibes
LOADEDは前述したので省略させて頂き、アルバムの最後(基本的には)が「Unfinished Vibes」である。LOADEDと同様に分厚いサウンド、壮大さのある曲。スライド・ギターを含め、トリプルギターとなっている。間奏のスライド・ギターがギュインギュイン。
Education
めちゃめちゃ好きなのだが99曲目に収録されていて、当時はディスクマンのリモコンでそこまでクリックするのが大変だった(笑)。SEX PISTOLSっぽいパンクロック調。ライブでは1回も聴いたことなかった。だからこそ12月28日はやってほしいけど…。ディストーションサウンドのギターが最高です。最後はぐちゃぐちゃに終わるところもポイント高め。ジャスラックの作品データベースで検索してみたら久永さんが作詞作曲しているとのこと。
全国5大都市ライヴツアー【so new space】
1999年3月19日の渋谷クラブクアトロに参加。周りは大学生から社会人の方々が多かった印象で、高校1年の私は最年少だったかもしれない。友人にWINO好きはおらず、もちろん一人で参加した(笑)。ツアーTシャツとかグッズも買ったと思われる。
覚えていることといえば、バンドにローディーさんが付いていて、音出しチェックをしていた。「メジャーバンドってすごいんだな」と感心した。
WINOを初めて見たライブがこのツアーだったのかは覚えていない。タワレコのインストアライブとかがあったら、それに行っていたと思う。記憶も記録もなく確かめようがない。悪しからず。
1999年4月、【WINOのラジオ黄金時代】がTOKYO FMにてスタート。高校2年のときだったが、毎週欠かさず聴いていたし、投稿もオンエアで結構読んでくださったので、よい思い出になった。木曜日の27時スタート、2時間番組だったため、かなり寝不足気味で学校に行っていたのだった…。1999年9月に放送終了とのこと。
【僕とWINOの黄金時代 – 「ain’t gonna lose」から「THE ACTION」まで】に続く…。