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僕とWINOの黄金時代 – 「Not Alone」から『EVERLAST』- 解散まで

      2026/01/21

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WINOのTシャツ

WINOのTシャツ

前回【僕とWINOの黄金時代 – 「Sullen Days」から「Go Straight Song!」まで】からの続き。志望校だった明治学院大学に何とか合格し、2002年から大学1年生になった。明学は軽音楽部が乱立していた。マンモス軽音サークル「ライトミュージックソサエティ(L.M.S)」、ミッシェル・ガン・エレファント(TMGE)のウエノコウジさんとクハラカズユキさんが入っていた世界民族音楽研究会(通称セミ研)、チバユウスケさん、フィッシュマンズの佐藤伸治さん、柏原譲さん、茂木欣一さん、the castanetsのメンバーが入っていた「ソングライツ」、マニアックな猛者たちが集う「現代音楽研究会(通称・現音)」が主な軽音楽部であった。私はこの4つには入らず、非常に小さな軽音サークル「L.M.C.」に加入した。そのサークルにはUKロック好きでWINOを知っている方が部長だったこともあって、加入を決めたのだった。

当時、TMGE全盛期だったこともあって、どの軽音サークルにもモッズやガレージファッションの学生がいたなあ。しかしWINO好きはほぼ自分くらいだったので、逆にそれが誇りだった(笑)。明学出身のミュージシャンや音楽関係者だとTHE ALFEE、織田哲郎さん、岡野ハジメさん、渋谷陽一さん、遠藤賢司さん、會田茂一さん、advantage Lucy、髭-HiGE-、UNDER THE COUNTER、wilberry、ドブロク、おとぎ話、CLISMS、パブリック娘、Ykiki Beatなどらしい(誤って場合は訂正いたします)。マンモス大学なのでほかにもたくさんいると思うが、調べた限りは上記ということでご勘弁を…。

ちなみに私が在籍していたときにWINOの話を在学生や複数の軽音サークルの上級生からは聞いたことがないし、多分メンバーも軽音サークルには入っていなかったのだと思う。

勉学の方はというと、入った学科が合わず、5月くらいには転学科試験を受けることに決めた。その試験に合格するためには受験勉強以上に頑張らないといけなかったのだが、このままだと自分が腐る気がしていたし、覚悟を決めて望むことにした。

この辺りに関しては【2002年の君へ – WINO “afterwords” 2025年12月28日】を参考にして頂けたらと思う。

10thシングル「Not Alone」

2002年5月22日リリース。このCDも購入せず。2002年はサッカーの日韓ワールドカップが開催される年であった。WINOのメンバーはフットボール好きとして知られていたし、応援歌の意味合いもあったのだろう。ポジティブな楽曲で、スタジアムでの大合唱するような雰囲気がそのまま収録されている。コーラスに参加したファンの方たちもいたのではないだろうか。

日本VSベルギー戦は埼玉スタジアムで開催されたが、試合前に友人たちと現地まで行ったな。チケットは持っていないので雰囲気だけ感じてとんぼ返りした記憶。日本VSロシアは国立競技場のスクリーンで見たのだが、日本が勝利したことも合って、帰りの地下鉄では知らない人らとハイタッチしまくった。そんな思い出。

M2「Not Alone -SUGIURUMN hottest day of june MIX-」、M3「Not Alone -Niddle’s ‘Yes,We are not’ Remix-」を収録。

11thシングル「LOVE IS HERE」

2002年8月7日リリース。このCDも購入せず。WINO第1期としてはラストシングルとなった。レビューはアルバムにて掲載する。M2「Brake Down The Long Road, Brake Down The Wall」、M3「Freedom Song」を収録。

転学科試験のため、音楽から離れていた時期だったが、フジロックフェスティバル02の中日(7月27日)に行った。THE MUSICにハマってしまったので、どうしても見たかったからだ。フジロック自体も初めて行って、MO’SOME TONEBENDER、MIDTOWN、The Get Up Kids、Sonic Youth、THA BLUE HERBとかを見たと思う。

レッドマーキーで行われたTHE MUSICのライブは異様な熱気でとんでもないほど盛り上がった記憶がある。真夜中にROOKIE A GO-GO辺りにいたらミュージックのメンバーがいて、ボーカルの方にサインをもらった。めちゃめちゃ嬉しかったな。THE MUSICを最後に最新のUKロックっぽいものは聞かなくなってしまったので、私としてはいい思い出になっている。

このフジロックのレポートをsnoozerに送ったところ、本誌の読者ライブレポートに掲載してくれたんだよな。これも素晴らしい経験となった。

4thアルバム『EVERLAST』

2002年8月21日リリース。夏休みは基本的には朝から晩まで明治学院大学白金校舎の図書館にこもって試験勉強に打ち込んでいた。夏休みを満喫している同級生などを特に羨ましいなどとは思わず、目標に向かって邁進するのみであった。

このアルバムを発売日付近に買ったのかは覚えていないのだが、聴いたときには衝撃を受けた。特に期待していなかったし、「仕方ないけど買ってみるか〜」くらいの思いだった。言い方は悪いけど義務感みたいな…。

前作とは異なり、明快なロックアルバムだったし、最高傑作だなと思った。クオリティも申し分なく、本当にびっくりしたのだ。では、全曲レビューに移っていく。

Warsaw

ディストーションサウンドのグランジっぽいストロークから始まるのだが、これが今までの音作りと違って聞こえた。いつもであればレスポールっぽいパワフルなギターだからである。当時もWINOの何かが変わったな…と一瞬にして気づいた。

そして歌に入るとファンクっぽいギターに変わる。まさかのRed Hot Chili Peppersかよ!と喜んでしまった記憶あり。この方向性って今までなかったし、それを自然にモノにしちゃっているのが凄いところ。違和感が無いんだよなあ。音の隙間や余白をうまく利用して、強弱がある感じ。静と動とも言える。アルバムの幕開けとしては素晴らしい出来。私は1回もライブで聴くことができなかったのがとても悔しい。

Everlast

とにかく吉村さんの歌唱力が跳ね上がったと感じた。声の質が色っぽくなっていて、自信にあふれているんだよな。低音部分のところに関してはデビュー当初の曲と聴き比べが非常に面白い。また、「Everlast」「Oh Year」という2つの歌詞だけで曲が成立してしまうところが圧倒的。この2つの言葉だけで丼飯3杯はおかわりできるんだから。MVバージョンとアルバムバージョンがある。私はアルバムの方が好みでギターがクリアになっている印象があり「Warsaw」との相性が合っているように感じる。

LOVE IS HERE

所謂WINOっぽい曲だが、このアルバム内では唯一といっていいかな。「WILD FLOWER」「Loaded」直系の聴かせる歌モノって感じ。ストリングスも入っているので壮大さもある。この歌モノ系はアルバムでは「LOVE IS HERE」だけなのも良い。2曲以上あると退屈に感じてしまうから。

Jesus

曲冒頭のフットワークの良いドラミングが印象に残る軽さのある曲。どっしり聴かせる感じではなく、ラフさがある。これも今までに無かったような。ポップさもあって、口ずさみやすい。最後の方のギターがマシュー・スウィートっぽいな。いい曲だと思う。

All About a Boy

ちょっとダーティーでパンキッシュな始まりからミドルテンポで進行するグランジ感もある曲。ギターソロというよりかはノイズをガンガン出していく間奏がよい。ソニック・ユースっぽいというか、そんな雰囲気を感じ取れる。

Philadelphia

私としてはアルバムの中では一番好きな曲で初めて聴いたときに驚きがあった。まさかの吉村さん抜きでのインストゥルメンタル。当時、mogwaiとかのポストロックが好きだったので、まさかWINOがこんなに切ないアルペジオと、感傷的な轟音を出せるとは思ってもみなかった。しかも1曲で15分以上というWINO史上最長の曲だ。私はずっと聴いていられるし、何度もリピートした。ほかのファンはどう思ったのだろう?ちょっと気になる。この曲もライブで聞く機会はなかった。WINO解散から1年が経った2003年11月の学祭で「Philadelphia」を演奏した(バンドメンバー3人だったけど…)。アルバムの中では異色かもしれないが、いま聴いても最高にかっこいいな。WINOベスト・アルバムをプロデュースするとしたら「White Room」と共に迷わず入れる1曲。

Chelsea Girl

Wikiによると吉村さんの娘さんに捧げられた曲のようだが、当時はそんなことは全く知らなかったので、このことを知ると聴き方も変わってくるなあ。アコースティックギター、ブルースハープ、吉村さんの歌のみで構成されており、とてもシンプル。なのだが、前述したとおり、ヴォーカルの歌唱力がパワーアップしていることによって、もはや吉村さんの声が楽器の一部となっている。ニール・ヤングとかボブ・ディランとかを思い起こしてしまうほどに。

Forever Young

跳ねるようなドラムとリズム、そしてかなり軽快なサウンド、ポップな曲。とてもクリアで清くてスカッとしていて気持ちが良い。近い曲でいうと「New Song」かな。私の好きな曲調だ。

Not Alone

シングルでレビューを掲載しているので省略。

Freedom Song

シングル「LOVE IS HERE」に収録されているが私はこのアルバムで初めて聴いた。パワフルでストレートなギターストローク、分かりやすいロックナンバーという感じ。ギターソロはちょっとUK感あるかな。でもUKロックっぽくなっていないのが良い。2分半という、とても短いナンバー。

Go Straight Song!

シングルは買わなかったため、アルバムラストで初めて聴いたのだが、この曲で締めたのが素晴らしかったと思う。迷いのないロックテイストな曲で、小難しいことをしていないのが逆に良い。「絶望のあとに空を見たのさ 忘れていた輝きを 本当の僕を呼び起こす 混乱のはじめから 歩き出した」って歌詞がWINO解散後からずっと刺さっている。

夜明けにからりと晴れた空。というアルバム。もうUKロックやブリットポップというワードに縛られることのないオリジナルアルバムがついに完成されたのだ!と当時は思ったなあ。WINO新時代で、世間の評価も上がるだろうし、素晴らしいロック・バンドだと感じていたのだが…。

試験勉強のため、当然このアルバムリリースツアー「EVERLAST TOUR」「HERE COMES THAT FEELING!」にも参加できなかった。そのため、アルバム収録曲をライブで聴くこともできず。

WINOがオフィシャルサイトで解散を発表したのは2002年11月15日くらいで、11月22日の新宿リキッドルーム『CLUB SNOOZER』の出演で活動終了となった。ちょうどこの頃に試験があったので解散することも、ラストライブをすることも少し後になって知った。

努力の結果、難関だった転学科試験には合格(当時は希望の学科に受験した人は5人ほどで合格したのは私のみだった)したのだが、ここから23年間、心に靄がかかることとなる。

B面集アルバム『LION』

2003年1月22日リリース。ビデオクリップ集+ライヴ映像2曲を収録したDVD『LION』も同日発売。両方とも購入している。アルバムとDVDを購入し、封入されている応募券を一定期間内に一緒に送ると応募者全員Tシャツプレゼント企画があった。これに応募したのかは覚えていない。

5thアルバム『THE BEST OF WINO – Volume 1』

2003年3月19日リリース。snoozerの田中宗一郎さんの監修。こちらも当時購入した。最後にベスト盤が出たことはファンにとっても初めて聞く人にとってもよかったと思う。『Volume 2』以降は発売予定にあったのか気になる。もしくは夢の続きを…という考えもあって、あえてこのタイトルにしたのかな。

WINO解散から再結成する2024年までの22年間のこと】に続く…。

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